これまで歯科治療は、痛くなったり、何か不都合なことになったら、治療することが当たり前でした。つまり、詰める、神経をとる、かぶせる、歯を抜く、入れ歯を入れる。といった対処療法です。同じ歯を何度も治療し、ついには抜歯にいたります。この流れを食い止めるためには、虫歯や歯周病の原因である細菌の除去が必要です(=原因除去療法)。
この原因除去の治療を行うためには、健康を回復するための計画的な診療システムが必要です。どんなに素晴らしいデザインの建築物であっても、地盤、基本設計、特にその基礎部分がしっかりとしていなければ脆く崩れ去ります。お口の健康が長く続いていただくために、対処療法ではなく、原因除去を行う計画的診療システムをおすすめします。
虫歯と歯周病の原因はお口の中の細菌です。お口の中には何百種類の細菌が棲んでいますが、そのなかの一部が虫歯や歯周病の原因となります。細菌は歯の表面
で増殖すると、歯垢(=プラーク)という細菌の塊を作ります。このプラークを除去することが虫歯や歯周病の予防になります。このことをプラークコントロールといいます。
プラークコントロールには、患者さんが行うものと歯科医院で行うものがあります。患者さんが行うものはブラッシングなどのホームケアであり、歯科医院では、歯科医や歯科衛生士による、プロフェッショナルケアをおこないます。これはPMTCといわれ、いろいろな機械、機具を使い、歯や歯根面
をきれいにいたします。
また、歯科医院の役割は、患者さんが上手に磨けばきれいになる環境を整えてさしあげることです。いくら歯医者が歯を磨けと言っても、深い歯周ポケットの中や、不適合の銀歯の周りはきれいに磨くことはできません。それら悪い環境をなくす処置を行うことが大切です。
そのためには、不具合な被せものや詰め物をやりかえたり、歯周病の手術を施したり、あるいは歯列矯正で歯並びの改善が必要かも知れません。
また、歯の根の中の治療が必要な場合があります。歯の根の中にある神経の管が感染を起こしている場合、そこから感染物質を取り除く治療が行なわれます。(=根菅治療)
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